2025/08/17 00:00

塩の製造方法について


塩ソムリエ
OGU

塩の製造方法はいくつもある!?
まずは、海水から作る方法について説明します。

塩の製造方法は大きく分けて 海水から作る方法 と 岩塩や地下水から作る方法 があります。

1. 海水から作る方法(天日塩・煮詰め塩)

① 天日塩(自然乾燥)

  • 温暖で乾燥した気候の地域(メキシコ、オーストラリア、フランスなど)で行われるものもありますが、「梅天神」では、沖縄の海水を使用し、天日でじっくり干して作られた「まぼろしの熟成塩」をご提供
  • 海水を使用しているので、ミネラルを多く含み、まろやかな味わいが特徴


まぼろしの熟成塩ができるまで(古代入浜式製法)


② 煮詰め塩(平釜・竈焼塩)

  • 海水を濃縮し、大きな釜や釜戸で煮詰めて水分を蒸発させ、塩を結晶化させる方法です。
  • 日本では「藻塩(もしお)」などの伝統製法もあり、風味豊かな塩が作られています。


③ 逆浸透膜(精製塩)

  • 逆浸透膜(RO膜)を使って海水から水分と不純物を取り除き、濃縮した塩水を電気分解して塩(NaClのみ)を生成する方法。
  • 工業的に大量生産される「食塩(NaCl)」の主な製法として知られている。

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続いて、岩塩や地下水から作る方法についてです

2. 岩塩や地下水から作る方法

① 岩塩採掘

  • 地中に埋まっている岩塩層を掘り、砕いたり溶かしたりして取り出す方法。
  • ヒマラヤ岩塩やアメリカのロックソルト(岩塩)などが代表的。
  • ミネラルが豊富で色がついていることが多い(ピンク、黒など)。

梅天神が取り扱う岩塩世界各地の採掘現場

② 塩泉(地下塩水)からの製塩

  • 地下水が岩塩層を通ることで塩分を含んだ「塩泉(えんせん)」をくみ上げ、煮詰めて塩を作る方法。
  • 日本の内陸部でも行われていたが、現在は少ない。

3. 特殊な製法

① 藻塩(もしお)

  • 海水と海藻(ホンダワラなど)を煮詰めて作る伝統的な日本の製法。
  • 旨味成分が含まれ、甘みがある。

② 燻製塩(くんせいしお)

  • 塩の結晶を木材の煙でいぶし、香りをつけた塩。
  • BBQや料理の仕上げに使われることが多い。

塩は作り方によって風味やミネラルの含有量が異なり、それぞれの料理に適した使い方ができます。どの塩が好みか、試してみるのも面白いですね!